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スキンケアだけでは改善しない?頑固なオイリー肌の原因とは

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こんにちは!帰国子女アロマセラピストのちるです。

 

「顔がすぐにベタベタ、テカテカしてしまって脂とり紙が手放せない!」
「お手洗いに行くたびにお化粧を直している…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?

そんなオイリー肌とは毛穴の中にある皮脂腺の働きが活発になりすぎ、皮脂が過剰に分泌されてしまっている状態です。

皮脂腺は誰にでもあり、そこから出る皮脂は皮膚の表面に膜を作ります。この膜は皮膚を滑らかにし、細菌など外部の刺激から皮膚を守る大切な役割をします。
オイリー肌は何らかの原因でその皮脂が出すぎてしまっているのです。

では、なぜそのような状態になってしまうのでしょうか?
今回は考えられる原因とその対策などをご紹介します。

 

 

 

1.オイリー肌の原因

1-1.ストレスや睡眠不足

あらゆる肌トラブルや、健康面でも大敵とされるストレスや睡眠不足ですが、オイリー肌の原因にもなります。

体が過剰なストレスにさらされている状態や睡眠不足になると、体内で男性ホルモンの一つである「アンドロゲン」が分泌されます。男性ホルモンは皮脂腺の活動を活発にする働きがあるので、皮脂分泌量が増加してしまいます。

また、睡眠に関しては睡眠中に肌を修復する働きがあるのですが、これも睡眠不足により十分に修復が行われない場合、肌のバリア機能が低下します。これを身体が察知すると、肌を守る働きのある皮脂を余計に分泌してしまうのです。

 

1-2.食生活


肌の細胞や皮脂は私たちが食べた物の栄養によって作られています。
食べ物の中には皮脂分泌を増加させやすいものもあり、オイリー肌の原因となっている場合があります。

① 血糖値を急に上げてしまう食品(GI値が高い食品)
私たちの主食となる炭水化物の中には、食べたあとに血糖値を急激に上げすぎてしまう食品があります。血糖値が急激に上がりすぎると、血液中にはインスリンというホルモンが大量に分泌されます。このインスリンには皮脂腺を刺激する働きがあります。
そのため、GI値が高い食品を口にすることで食事のたびに皮脂腺を刺激してしまい、皮脂の分泌が過剰な状態になってしまうのです。
GI値が高い食品例≫
・白米
・パン(精白されているもの)
・ケーキや焼き菓子など甘いもの
・ジャガイモやフライドポテト
・せんべい、クッキー、チョコレートなどのお菓子

中性脂肪値を上げやすい食品
皮脂の成分で大きな割合を占めているのは中性脂肪です。そのため、中性脂肪値を上げる食品を食べすぎると皮脂を大量に作ってしまうこととなり、分泌される量も増えてしまいます。

中性脂肪値を上げやすい食品例≫
・砂糖、果糖が多く含まれるお菓子やジュース
・バターやチーズなどの動物性脂肪の多い食品
・アルコール

また、夜は日中に比べて消費エネルギーが少ないので夜遅い食事や夜食などはこれらの食品の吸収率も上げてしまいます。食事をとる時間を午後9時以前にするなどの工夫も大切です。

1-3.過剰なスキンケア


オイリー肌でお悩みの場合、ついついその使用感から洗浄力の強すぎる洗顔石鹸を選んでしまいがちですが、これが皮脂分泌を促してしまう原因になることがあります。

洗顔フォームやシャンプーのCMでもよく言われているように、人間の健康な肌は自動的に弱酸性に保たれています。

これは肌表面の角質層はケラチンというたんぱく質でできており、ケラチンは酸には強く、アルカリ性には弱い性質のためです。

ですが、洗浄力の高い洗顔フォームや石鹸の多くはアルカリ性です。
これらで洗浄すると肌は一時的にアルカリ性に傾き、そのままでは角質層が溶けて荒れてしまいます。

それでも洗顔して肌が溶けてしまったなんて話は聞いたことがありません。
それは皮脂には肌を弱酸性に戻し、保つ機能があるからです。
この素晴らしい機能のお陰で、私たちは肌が健康な状態を維持することができます。

そのため毎回の洗顔でアルカリ性に傾き過ぎていると、肌はそれを弱酸性に戻そうと皮脂を大量に分泌することになってしまい、結果分泌量が過剰な状態になってしまうのです。

また、洗浄力の強すぎる洗顔フォームや石鹸を長期間使用していると、肌の水分量や水分保持力が低くなってしまい、
水分量は少ないのに、皮脂量はとても多い脂性乾燥肌(オイリードライ肌)になってしまうこともあるので、注意が必要です。

 

1-4.年齢や生理前など一時的なもの、または遺伝

 

皮脂の分泌はホルモンの働きに大きく影響されます。
そのため、個人差はあるもののホルモンの分泌が活発になりホルモンバランスも安定しない思春期以降に皮脂の分泌量は増え始め、20代で最高になります。
その後ホルモンバランスの安定と共に少しずつその分泌量は少なくなります。

女性は生理前に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)に皮脂腺を刺激する働きがあるので、その時期に特に皮脂分泌が過剰になることがあります。

また、遺伝という原因も考えられます。
遺伝的に男性ホルモンが多めであると皮脂腺が大きくなり、皮脂の分泌量も増える傾向にあります。

これらの原因は自覚できたとしてもなかなか対策が難しいので、
生活習慣を整えることと、正しいスキンケアで対処していくことが必要です。

次章は、上記の原因への対策をご提案します。

 

2.オイリー肌の原因への対策

2-1.ストレスへの対策

 

ストレスは、毎日の生活では切っても切り離せないものです。人によってもその原因は様々ですし、ストレスはその人の一番弱いところに症状となって現れると言われています。

原因が様々であれば、その対処法も人によって異なりますが、
一番基本のストレス解消法をお伝えします。

それは、たくさん動くこと。そして、よく食べてよく寝ることです。

この人間としての基本の行動をしっかり行うことがストレス解消には重要になります。

特に動くこと(軽い運動)は自律神経を安定させるので、自律神経の影響を受けやすいホルモンバランスも安定します。
それによって男性ホルモンの分泌が抑制され、皮脂の分泌量も安定します。

運動は本当に軽いもので十分で、スポーツジムなどに通う必要もありません。
1日20分程度のウォーキングを週に3回程度から始めてみるとよいでしょう。

よく動くことで食事もよく取れるようになり、睡眠の質もよくなるので良いことばかりです。


2-2.睡眠不足、睡眠の質の改善

睡眠不足の解消や睡眠の質の改善は、ホルモンバランスを安定させて皮脂の分泌量を抑えるのにとても大切です。
ここでは、良い睡眠をとるコツをお伝えしたいと思います。


① 午前0時から0時半の間に寝る
午後10時から午前2時は肌のゴールデンタイムといわれていることは有名です。
ところが、これは原始の時代から人間の体に刻まれた体内時計をもとに作られたもので、現代社会でこれを実践するのはなかなか難しいのではないでしょうか。

この現代ではおよそ午前0時から0時半の間に寝れば良いと言われています。
更に、早く寝ることよりももっと大切なのが就寝時間を一定にさせることです。

毎日ベッドに入る時間が異なると、体内時計が乱れてホルモンバランスに影響し
肌を回復させる成長ホルモンも出にくくなってしまいます。

毎日遅くとも午前0時から0時半の間に寝るようにするだけでも、オイリー肌の改善に繋がります。

② なるべく最低でも6時間は寝るようにする。
現代では睡眠時間を長く確保することが難しく、短い睡眠でも生活できるショートスリーパーと呼ばれる人たちも多くいます。

疲労が回復したと感じる睡眠時間は人それぞれです。
しかし、人間の肌の回復には最低でも6時間の睡眠が必要といわれているので、それを下回るのはあまりおすすめできません。


③ 就寝1時間前から照明を暗めにする
目に入る光が少なくなると自然に眠りが促されるように人間の体はできています。

前述したように肌の回復には成長ホルモンが関わっていて、このホルモンは入眠後はじめの約3時間に分泌されます。

自然に眠くなってそのまま眠りに着くと成長ホルモンの分泌量がとても多くなるので、肌の回復力も高まるのです。

毎日の睡眠で肌がきちんと回復すると肌のバリア機能がしっかり働き、肌を守るために皮脂を過剰に分泌することもなくなるのです。


④ 下着などのしめつけを避ける
きつい下着や靴下など、本人はあまり気になっていなくても知らず知らずのうちに血行が悪くなり深い眠りを妨げている可能性があります。なるべくしめつけのない服装で眠るのがおすすめです。


⑤ アロマオイルを活用する
アロマの香りの中には、嗅ぐことで脳を自然にリラックスさせて眠りを深くしてくれるものがあります。
ラベンダー、カモミールローマン、ベルガモットなどの香りは特にその能力が高く、日中に仕事などで高ぶった神経を鎮めてくれます。
就寝時間の1時間前から部屋で炊いてみるのがおすすめです。

2-3.食生活で気を付けたいこと

美肌や健康維持のために「バランスよく食べることは大切」というのはよく言われています。
しかし毎回の食事全てに気を配ることは難しく、どんなものを食べればいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

前章の「1-2.食生活」では、皮脂が過剰に分泌されてしまうのを抑えるために、食べ過ぎてはいけないものをお伝えしましたが、
ビタミンなどの栄養素の中には過剰な皮脂の分泌を抑えるものもあり、それらをご紹介します。

ビタミンB1
ビタミンB1は炭水化物の代謝を助ける栄養素です。炭水化物がきちんと代謝されないと皮脂が過剰に分泌されてしまうので、それを予防します。

ビタミンB1を多く含む食品例≫
焼きのり、豚肉(もも・ヒレ)、ピーナッツ、うなぎ、玄米など


ビタミンB2
ビタミンB2は脂質の代謝に関わる栄養素で、皮脂の分泌をコントロールするのにとても有効な栄養素です。

ビタミンB2を多く含む食品例≫
豚・牛のレバー、うなぎ、納豆、まいたけ、卵、いわし、ぶりなど


ビタミンのサプリメントはドラッグストアなどで気軽に購入でき、足りない栄養素を補うのには有効です。
しかし、ビタミンのサプリメントを飲んだことがある方はご存知だと思うのですが、その後尿がとても黄色くなってしまうことがあります。あれは、大部分は吸収されずに外に出てしまっているということです。
ビタミンもサプリメントに頼るのではなく、食事からしっかりとる方が吸収されやすいのです。

2-4.正しいスキンケア

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オイリー肌の方は肌のべた付きなどを感じやすいため、さっぱり系の洗浄力が強い洗顔料でゴシゴシと力強く洗顔してしまうことがあります。

しかし、前章の「1-3.過剰なスキンケア」でもお伝えした通り、それがかえって皮脂の分泌を過剰にしてしまう場合があります。

オイリー肌の方が守るべきスキンケアのポイントをご紹介します。

 

① 洗顔料は肌に優しいものを使う
オイリー肌の方の洗顔の一番のポイントは、「優しさ」です。
まず、使う洗顔料も石鹸であれ、洗顔フォームであれ、さっぱり系のものではなく洗浄力の強くないものを選びます。洗顔フォームであれば、できれば弱酸性のものを使います。

よく、洗浄力の弱いものは汚れが落ちないと言われていますが、洗顔は肌表面の汗、皮脂、ほこりなどを洗い流せれば十分です。それであれば洗浄力の強くないものでも洗い流すことができます。

特にオイリー肌の人は崩れにくいメイク用品を使っている場合、クレンジングは洗浄力の強いものを選ぶことが多いと思います。
メイクはしっかり落とさないと肌に良くないのでクレンジングの洗浄力が強めなのは良いのですが、その後に使う洗顔料は肌に優しいものを選んだほうが、肌への負担は少なくなります。

 

≪おすすめの弱酸性洗顔石鹸≫

 

by カエレバ

 

洗顔石鹸としては珍しく弱酸性で、3種の酸・4種のビタミン・5種のアミノ酸が配合されています。しっかり汚れは落ちるけれども、肌の負担を気にせず毎日使える洗顔石鹸です。

② 洗顔は優しく行う
皮脂によるベタベタを洗い流そうと強い力でクレンジングや洗顔を行うと肌に大きな負担がかかり、バリア機能が低下して肌トラブルをおこしやすくなってしまいます。

クレンジングやよく泡立てた洗顔料を手に付け、それをのせて滑らせる程度の力で優しく洗顔を行います。
肌をなでる感覚です。
30秒から1分ほど全体に洗浄料をなじませたら、ぬるま湯ですすぎを行います。

③ しっかり保湿をする
オイリー肌の方はつい簡単なお手入れで済ませてしまっている方も多いかと思うのですが、しっかり保湿を行うことが必要です。
保湿とは、外から水分を肌に補給するケアと、体の内側から湧き出る水分を保たせるケアの二つを合わせたことを言います。

まずは水分を補給するケアですが、化粧水はビタミンC誘導体が入ったものをお勧めします。
ビタミンC誘導体にはわずかではありますが皮脂の抑制作用を期待できるからです。
成分表示上では、「リン酸アスコルビル」や、「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」という成分がビタミンC誘導体になります。

そして、そのあとには薄くクリームや乳液を塗ってその水分を保たせます。
オイリー肌の方の中にはクリームや乳液はベタベタしてしまって敬遠されている方もいらっしゃると思います。
確かに過度につけすぎるのは肌トラブルの原因になってしまいますが、外部から補給した水分や肌の内側から湧き出る水分を保たせるためには少量つけておくのがおすすめです。

どうしてもクリームや乳液のベタベタが気になってしまう方は、セラミド入りの美容液を使うこともおすすめです。
セラミドは角質層にもともとある成分で、水分保持力がばつぐんに高い成分です。

肌の水分をしっかり保つことで過度な皮脂分泌を抑制できるほか、皮脂は多いのに水分が少ない脂性乾燥肌(オイリードライ肌)になるのも防ぐことができます。

 

≪おすすめのセラミド配合美容液≫

 

by カエレバ

 

肌になじみやすいヒト型セラミドをたっぷり配合した美容液です。
シリコン、石油系界面活性剤、鉱物油、パラベン、合成香料、着色料フリーなので、それらの成分でトラブルがでやすい肌の方でもお使い頂けます。

 

3.最後に

いかがでしたでしょうか?

オイリー肌の原因にはスキンケアだけでなく多くのことが関係していて、食事や生活習慣を見直すことはとても大変です。

しかし、それらは乾燥肌など他のトラブル肌のケアにも共通することが多くあり、実践していくことは「美肌への一番の近道」と言えます。

10年後、20年後の肌は今のケアで作られていきます。一つだけでも、すぐにできそうなことから是非実践してみてください。